内見で知っておきたいこと



不動産購入は、人生における大きな買い物のひとつです。
そんなときに欠かせないのが内見です。現地に足を運ばなければわからない物件の情報を目で見て感じることができます。

今回は、そんな内見の際に必要なものや知っておきたいポイントを交えてご紹介します。


不動産購入では何件くらい内見をするべき?


不動産を購入するまでに内見する件数は、平均して5件ほどです。

もちろん希望する条件やエリアによって件数は大きく異なるため、1件目で決まる方や10件以上見学する方も少なくありません。
なかには時間をかけて、数十件と見学を重ねる方もいます。
しかし人気のエリアや物件は、時間をかけ過ぎると買い逃してしまいます。
そこでどれくらい内見するべきか迷ったら、タイムリミットを決めておくのもオススメです。


<インターネットで比較検討する場合>
部屋の数や間取りで絶対に外せない要素は、インターネットで比較検討できます。
また不動産を購入したいエリアが決まっているなら、ある程度は候補の物件をインターネットで見つけられるでしょう。
不動産によっては室内の写真が掲載されているので、内見はイメージ通りであるかどうかの確認がメインです。
すると現地に赴いて内見するのは、2件から3件程度で気に入った物件が見つかることも少なくありません。
物件探しの時間に余裕があるなら、10件・20件と内見を重ねて検討するのもオススメです。

<マンションの場合>
建築中のマンションなら、モデルルームなどで内見できます。
住みたいエリアをしぼって新築マンションを探すと候補は限られますから、内見する件数も少なくすむ傾向にあります。
また完成済みのマンションなら、現地見学会を開催しています。
間取りやプランの異なる部屋を比較できるため、1日で複数の部屋を見学可能です。
オプション設備の有無でどれくらい変わるのかを比較するのにも、現地見学会はオススメです。


<一戸建ての場合>
新築一戸建てには数戸の小規模分譲地から、100戸を超えるよう大規模分譲地までさまざまなタイプがあります。 
基本的なコンセプトは同じでも、異なる間取りや設備で個性を演出している物件は少なくありません。
売り出された当初なら、一度にさまざまなプランを比較できるため内見にあまり時間をかけられない方にもオススメです。
また建売の一戸建ては、多くの人にとって使い勝手の良い物件が中心です。
バランスの取れた間取りの物件がメインなので、注文住宅を購入予定の方でも参考になるでしょう。
 

<中古物件の場合>
新築物件なら、インターネットやパンフレットなどで豊富に情報を得られます。
しかし中古物件はそのような情報が少ないため、内見は重要性の高いイベントです。
また売り出されるタイミングはバラバラなので、あまり条件を絞り込み過ぎずに探すと良いでしょう。
すでに購入したいエリアが決まっていれば、なるべく早く不動産会社へ相談してみてください。

そのエリアの取引に精通した不動産会社なら、これから売り出される予定の物件情報を把握していることがあります。
またリノベーション前提で探しているなら、築年数や設備にこだわらず探してみましょう。


不動産購入の内見で持参するもの
実際に暮らしたときのイメージをつかむため、不動産の内見では情報を整理・記録できるものを持参すると便利です。
あとで内見で得た情報を振り返りながら、購入するかどうかを検討できます。
そこで内見時に持参したい、便利なアイテムをご紹介します。

<スマートフォン>
スマートフォンにはカメラ機能があるため、写真や動画で記録を残せます。
自宅に持ち帰って検討したいとき、記録画像と動画があれば他の物件とも比較しやすいでしょう。
また懐中電灯や方位磁石、水平器として使えるアプリもあるため、内見時にはぜひ持参してください。


<筆記用具>
筆記用具を持参すると、ちょっしたメモを取りやすいので便利です。
あらかじめ質問事項や要望をリスト化しておけば、確認漏れの防止につながります。
絶対に外せないポイントを○×形式で採点しておくと、どちらの物件を購入するか迷ったときの判断材料として役立ちます。


<長さを測れるメジャーなど>
部屋全体の長さや天井高がどれくらいあるのかを測るため、最低でも3m以上のものを持参してください。
また金属製のメジャーのほうが、安定感があるので正確に長さを測れます。


<間取り図>
間取り図があれば、実際に測った部屋のサイズを記録できます。
あらかじめ間取り図に寸法が記載されていても、数センチ程度の誤差が生じていることは珍しくありません。
そのためオーダーメイドの家具や手持ちの家電を置く予定があるなら、実寸値を自分で測っておきましょう。
また間取り図と実際の部屋が同じかどうかも、確認してください。
たとえばマンションなら、部屋によっては間取り図と反転していることがあります。
そして中古物件は新築販売時点の間取り図が残っていなかったり、リフォームなどで間取りそのものが変わっていることもあります。
あくまでも間取り図は、サポートツールとして活用しましょう。

<スリッパ>
不動産会社で準備しているケースがほとんどですが、気になる場合は自分で用意しておきましょう。
またバルコニーや庭などの屋外部分を見学予定なら、脱ぎ履きしやすい靴がオススメです。


不動産購入で内見するときのポイント


不動産を購入する際は、室内のチェックポイントを事前にまとめておくことをオススメします。
たとえば生活動線や家事動線は、暮らしやすさに関わるため購入前に確認したいポイントです。
そして日当たりや通風をどれくらい確保できるのかなど、間取り図からは判断できない要素もチェックしておきましょう。


<共用部分を確認する>
マンションは共用部分も、チェックしておきたいポイントです。
とくに中古マンションでは、共用部分を見れば建物全体の管理状況を推測できます。
ゴミ集積所やエントランス、共用廊下などが整頓されているなら、住民のマナーや管理が行き届いている物件だと判断できるでしょう。
このほか外壁にヒビがないかなど、外観から建物の状態も確認してください。


<現地を複数回見に行く>
購入したい不動産をしぼったら、時間帯を変えて何度か現地を訪問してみてください。
日中と夜間では、受ける印象が大きく異なります。
夜は周辺が静かなので、昼間には感じなかった騒音などが気になるかもしまれません。
また天候によっても、外構部分を中心に物件の状態が変わります。
とくに一戸建てや専用庭つきのマンションでは、雨天時の水はけなども確認しておきましょう。

<周辺環境をチェックする>
不動産購入の際は、物件だけでなく周辺環境もチェックすべきポイントです。
スーパーやコンビニエンスストアなど日用品の買い物スポットや、病院・学校があるかなどを調べておくと便利です。
また最寄り駅まで自分の足でどれくらいかかるのかなど、交通事情も確かめてください。


こちらも、時間帯を変えて歩いてみることをオススメします。


今回は、内見のポイントについてお話ししました。
いかがでしたか?

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